2023-01-01から1年間の記事一覧

今年の終わりに

仕事場で時間を過ごすのは、年内は今日が最後だ。ブログも今月11回目の節目(?)になる。そこで、今年の総括と来年への展望を書いておこう。 今年は、個人的には6月からこのブログを書き始めたのが最大の「事件」だっただろう。毎月11個のブログを書き続けた。…

友達いなくても・・

ネットで面白いやり取りを見つけた。以下はそのままの引用である。 問い:友達いなくても生きていけますよね? 以下、回答: 私は70歳手前の隠居人です。昨年、二度と得られないだろう私にとっての親友が亡くなりました。なので現在、友達ゼロです。でも、…

ドビュッシーその他のこと

ドビュッシーの前奏曲集第2巻を聴いていると、突然「うさぎ 追いし かの山~」が聞こえてくるような気がすることがある。第9曲「ピクウィック卿をたたえて」という曲だ。あれにはいつも驚く。ドビュッシーの前奏曲集は第1巻と第2巻があり、私はどちらかと言…

ヒゲを伸ばす男

私はヒゲを伸ばしたことがないし、伸ばす気もない。毎朝、電気カミソリできれいに剃る。石鹸とカミソリで剃るほどキレイにはならないが、ほんの5分ほどで剃れるから、散髪に行く時以外はシェーバーで済ます。あとはローションと消毒用のオロナインをササッと…

12月の雑感

今年も残り10日になった。まあ、暦なんてものは天体の移動を基に、人間の都合で勝手に作ったものなので、自然界から見れば何の意味もない。元旦の朝に人間は「初日の出」を拝むけれど、日の出は毎日起こり、その時の一回限りという意味で常に毎回更新される…

今まで読んだ吉村昭の作品

吉村昭の作品は若い頃から中年期まで、ほとんど読んでこなかったが、読みやすいので透析中の読書対象としてはうってつけで、私はこの2年ほどで下記の20冊を読んだ。まだまだ読んでいない作品が多いので当分は楽しめそうだが、現時点での作品の紹介と感想を、…

COPの茶番劇

12月19日の「アゴラ」で、キャノングローバル戦略研究所の杉山大志氏が、COP28の合意文書の原文を示して、その茶番劇ぶりを暴露している(https://agora-web.jp/archives/231218073137.html)。 それによると、そもそも「化石燃料からの脱却を進める」で合意、…

COP28終わる 科学と政治の諸問題

UAEのドバイで開かれていたCOP28が、1日延長されて13日に終わった。合意文書には、2030年までに対策を加速し「化石燃料から脱却する」ことが明記された。具体的な対策として、30年までに再生可能エネルギーの設備容量を3倍に、エネルギー効率を2倍に、温室効…

ETVの魅力

私はTV番組は、ほぼ必ず録画して見る。生をそのまま視聴する機会は少ない。数日に一度、地上波とBSの番組表をサーチして、興味ある番組を予約する。録画に頼る理由は、大体、放映時刻が視聴可能時刻と一致しないことが多いのと、民放ならCMをスキップできる…

ショパンの作品、その他あれこれ

今月1日に、アリス・紗良=オットのピアノリサイタルを聴いてきた。ショパンの「24の前奏曲」を中心に、幾つかの現代音楽作品を混ぜて、やや抽象的な画面映像を重ねながら休みなしに70分ほどを弾き続ける管楽会だった。 コロナ渦以来、久し振りに生演奏に接…

師走雑感

12月に入って、既に一週間目だ。この調子ではすぐに年末年始に突入してしまうだろう。今月も11回のブログを書けるかどうか・・? 残務仕事として、先月末に終えた集中講義の資料を見返して、あれこれ改善すべき点をメモしている。提出されたリポートを読んで…

11月の終わりに

11月は結構忙しかった。10月31日の心カテーテル検査を終え1日に退院し、仕事場の片付けをやりながら月末の集中講義と締切原稿の準備を進めた。アゴラには1件だけ投稿した。他に大学問題など、議論したい話題は種々あったが、原稿にまとめきるには至らず放置…

空騒ぎ会議の「こき下ろし」続き

このCOPと言う会議、初めの方から何だか変だった。1997年の第3回が日本の京都で開かれて、その時採択された文書が「京都議定書」として知られているが、これが間違いの元だった。何故なら、この時決めた「排出削減目標」は1990年を基準とするもので、70~80…

空騒ぎの会議COP28始まる

今日(11/30)から気候変動会議COP28が始まる。毎年11月頃に世界中から多数の人間が集まって散々ワーワー揉めるのだが、結局何一つ具体的なことを決めることが出来ず「次回には決めようね・・」と言って別れるのが通例になっている。何故かというと、基本的な…

霜月末雑感

1日6時間×2日間の集中講義が終わってやっと一息。申込み数17名、実際の出席は14名。前回の約半分で少し寂しい。今回は受講者の大半が70〜80代で、自分より年上なので多少気後れした。20〜30代は数名だけ。年寄りの中に向学心の旺盛な人たちがいて、熱心に聴…

好きな曲 その2

If we hold on together ダイアナ・ロスの代表曲。大学のクラブの先輩がカラオケで歌っているの聞いて好きになった。メロディも歌詞も良いが、特にメッセージ性に富んだ歌詞が秀逸。こういう、素直で優しい言葉が落ち込んだ人には効くのだ。ダイアナ・ロスのラ…

ポピュラー音楽で好きな曲

青い影 A Whiter Shade of Pale この曲は、1967年にリリースされているが、私が初めて耳にしたのは1970年に入学した高校での学園祭コンサートで同級生が演奏した版である。オルガンのイントロと中間演奏のメロデイが非常に印象的だった。後になって、この部…

柄谷行人を読む

柄谷行人の「探求Ⅱ」を2週間以上かけてやっと読み終えた。前半は抽象的で難解な議論が続くので読み進むのに苦労した。特に第1部第5章「関係の偶然性」は、ほとんど理解できなかった。まず用語が難しい。「関係命題」と「主述命題」がよく分からないし「関係…

デタラメの横行する世の中

小池東京都知事の学歴詐称問題が再燃しつつある。昔のカイロ時代の同居人が実名で告発したからだ(https://bunshun.jp/articles/-/66940)。小池氏はおそらく、以前と同様に知らぬ存ぜぬを貫くと思うが、今回はそれで切り抜けられるかどうか?それに、大手マス…

ラグビー後語

ラグビーW杯は終わってしまったが、私は録画した試合を見返している。見返すに値する試合が多かったと感じているからだ。予選リーグでも仏vsNZ、南アvsアイルランドのような大熱戦もあったが、やはり決勝トーナメントの各試合が素晴らしい。結果的には南ア、…

国内外の情勢を概観すると・・

岸田政権の迷走ぶりは相変わらず。発足以来、最低の内閣支持率に落ち込んだこんな時に、自分の給料を上げる法案を出すなんて。返納するのなら、最初から法案出さなければ良いのに。経済対策もピントのズレたものばかりだ。一般国民が喜ぶ政策が何も無い。支…

霜月雑感

11月に入って早くも1週間。今月は末に2日間の集中講義もあるし月末締切の原稿もある。あまりノンビリはできない。昨日、喪中ハガキ第1号が来たし、わが家でも年賀状を買った。年内に本を書き上げる算段をしていたが、この2ヶ月では、ちょっとどうかな・・?…

心カテ、その他

来週31日に心カテーテル検査を受けることになった。私の身体的弱点は、透析を受けている腎臓と、もう一つ心臓病がある。狭心症の疑いで、これまで6回も心カテをやった。 最初は検査だけで、主要3ヶ所の血管閉塞が分かり、その後1回に1ヶ所ずつ、計3回心カテ…

ラグビーW杯観戦、試合予想

ラグビーW杯も後半戦、決勝トーナメントが始まった。準々決勝の4試合とも見たが、どれもこれも面白い試合だった。さすが、ベスト8のチームは違う。日本があれに分け入るのは容易でないと改めて思った。まずは以下、各試合の感想を: ウェールズ対アルゼンチン…

進化論の崩壊?

私はNHKの「ヒューマニエンス」という番組を面白く見ているのだが、多少気になるのは「進化」についてあまりにも楽観的というか目的論的に議論している点である。つまり、生物とか遺伝子に何か変化が起こると、何らかの目的を果たすのに便利なように「進化」…

ハーバード大学の学生団体の共同声明

ガザ地区での紛争に関して、ハーバード大学の30以上の学生団体が、10月9日に共同で声明を発表した。その全文は以下の通り。 「我々は、次々に明らかになるすべての暴力について、イスラエル政権に全責任があると考える。 今回の衝突は、何の背景もない真空状…

生きる意味と哲学

以前に、生きる意味に関して、次のように書いた。 私の考えでは、生きていることそのこと自体に価値があるのであって、何かの目的とか達成とか、言わば「外からの何らかの価値づけ」で左右されるものではない。産まれたばかりのスヤスヤ眠る赤子から、末期ガ…

何が正しいのか見極めるのが難しい世界

京大の宮沢教授らが「新型コロナのオミクロン株は人工的に作られた可能性が高い。自然界で起こることはない」と発表し、地上波でも取り上げられた。ただし取り上げたのは一部の民放だけで、NHKなどは放送していないようだ。NHKが取り上げたら大騒ぎになった…

ラグビーW杯のこと

日本は善戦したが、惜敗した。前回予選突破したので今回も、との期待は大きかったが、現実はそう甘くなかった。世界ランク14位、後に12位に上がったけど、ベスト8へはやはり遠かった。日本の入ったプールでは世界ランク的には4番目だったのに、サモアに勝っ…

良心的なマスコミに期待する

昨日のTBS「報道特集」で、ジャニーズ事務所とテレビ局の関係を調査する目的でTBS自身が現役・元職員に対して聞き取り調査を行い、その結果を発表するという快挙を演じた。そしてその結果を基に、今後のメディアのあり方について、自戒を込めた言葉を残した…