デタラメの横行する世の中

小池東京都知事学歴詐称問題が再燃しつつある。昔のカイロ時代の同居人が実名で告発したからだ(https://bunshun.jp/articles/-/66940)。小池氏はおそらく、以前と同様に知らぬ存ぜぬを貫くと思うが、今回はそれで切り抜けられるかどうか?それに、大手マスコミがしっかり追及するかどうか。YouTubeなどでは結構騒がれているようだが、TVマスコミに出ないと騒ぎにはならない。それを「鎮圧」する術を、小池氏は心得ているようなので。

そもそも、以前に詐称疑惑が出た時、提出された「卒業証書」なるものの顔写真が、少し変だった。顔が変に大きく、首より下の部分との接続が不自然な姿勢に見える。額に入った状態で公開されたので、子細に調べることはできなかったのが残念だ。アラビア語に堪能で商社の通訳も勤めたとの触れ込みだが、都議会でそのアラビア語を披露しろと言われても応じなかった。多分、応じることができなかったのだと思う。そう指摘する人もいる。

この告発者のように、この種の、本当のことを言う人間は、今の日本では住みにくい。日本だけでもないようだが。

別の例では、京大医学部の宮沢孝幸准教授が来年春にクビになるらしい(https://news.yahoo.co.jp/articles/d6a704f56a77780f318a4a9fdce61f61047e0473)。

新型コロナのウィルスやワクチンに関して、大勢とは異なる意見を述べ論文を出したからだろう。本人は辞めるつもりはなかったようなので、大学側から一方的に契約解除を言い渡されたと推測される。こんなことでは、大勢と異なる意見を言う人間は、少なくとも現役研究者からは少なくなる。何しろ、下手なことを言ったら「クビ」になるのだから。

1985年に起きた日航123便墜落関連も、ウソ宣伝番組は出るが真実を伝える報道は大手には出ない。事故調査報告書に書かれている「圧力隔壁破損説」が成り立たないことは、数多くの指摘で明らかな上に、報告書に明記されている「異常外力の着力点」という文言への追究も為されていない。遺族が事故原因に不審を抱き、真相究明を願って各種資料の生データを開示せよと要求するのは当然の話だ。JALがこれを頑なに拒み、裁判になり、一審二審とも却下されるという異常事態になっている。これも、マスコミがキチンと報道していれば、世論の圧力を感じてこんなデタラメはできなかったはずなのだ。

他の例では、武田邦彦氏も弾圧されている。同氏は私から見ても、多少変わった点はあるけれども、傾聴すべき鋭い意見を述べられていることも多い。一概に「トンデモ」扱いすべき人物ではないのに、完全に奇人変人扱いだ。

気候変動問題などもそうだ。科学的に冷静に議論する雰囲気は全然ない。まさにカルト的狂信。YouTubeなどには、まだこれら少数意見の表出もあるが、載せている彼ら自身「いつ削除されるか分からない」と述べている。言論弾圧はそれほどに進んでいるんだが、多くの国民は知らないでノホホンとしている。ホントは、クマ並に怖いのに。

「いじめがあるというなら証拠を出せ」って居直る宝塚は旧ジャニーズ事務所よりタチが悪い感じだが、政府答弁も相変わらず酷い。関東大震災での朝鮮人虐殺関連文書で、当時の閣議決定文書にも記されているのに、これを「政府内文書」と認めないんだと。今は何でもかんでも閣議決定で決めるくせに、昔の閣議決定は無効だってか?論理のデタラメもここに極まれり。朝鮮人虐殺は小池都知事も否定していて、どうやらこの種の勢力は同じ穴のムジナだと分かる。昔の仏革命以後の貴族たちと同じだ。「何事も学ばず、何事も忘れず」

こんなデタラメばかりで、これからの日本はどうなるんだ・・?と、老い先の短い隠居老人本人にはあまり関係の無い事柄ばかりだが、孫たちの大きくなった世の中はどうなっているんだろうと気がかりは絶えない。