2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

4月の終わりに

世の中は昨日から「大型連休入り」ということで人の流れも商戦も賑やかなようだが、うちには何の関係もない。そもそも透析で29、3、6日と休日が3日潰れるし、透析病院のスタッフも曜日のみで活動しているので関係ないと言う。彼らは年末年始やお盆時期も曜日…

「憲法の無意識」を読む

柄谷行人「憲法の無意識」(岩波新書)を読んだ。200頁足らずの新書だが内容充実、日本人なら誰でも読むべき本の一つだと思った。なぜなら、日本国憲法について重要なことがたくさん述べられているからだ。この本が出たのは2016年だが、今読んでも実に新鮮だ。…

今後の世界経済

4月21日の田中宇国際ニュース解説(https://tanakanews.com/index.html)は、会員向けの有料記事だったが、相変わらず大いに勉強になった。前回書いた金地金の話の続きに近い内容だったが。 アラビア半島の両側、つまり対岸がイランのペルシャ湾と、対岸がエジ…

「美」について

「美」とは何だろうか?「美」は人によって受け取り方が違う、という点では極めて個人的・主観的な感受性の問題として扱われがちであるが、しかし一方、対象によっては相当多くの人が美しいと感じるもの・作品等があり、その意味ではある程度の普遍性・社会…

金相場の動きから考える経済のカラクリ

金地金の相場が上昇傾向している。3月に2300ドル/オンスにまで上がった。これまでは2050ドル付近に大きな上値抵抗線があり、そこを一時的に上回っても、しばらくするとまた下がることを繰り返した。しかし今後、2000ドルを下回ることはなさそうだ。 日本の相…

ポリーニ追悼コメントに思うこと

ネット記事やYouTubeにポリーニ追悼ものが種々出ていて、新たに知ったこともあるが、評価のあり方に疑問を覚える点も多々あった。 まず前者に関しては、ポリーニはカラヤンと共演を1回ではなく複数回行っており、小澤征爾ともボストンで共演したことがあった…

国際情勢のお勉強

定期購読している田中宇ニュース(https://tanakanews.com/index.html)で、最近の国際情勢について勉強している。まずは、ウクライナ情勢関連としては、3月31日付の「欧露冷戦の再開」(https://tanakanews.com/240331europ.php)と、4月2日付の「ロシア強化の…

トランスクリティークを読む

柄谷行人の「トランスクリティーク」をやっと読み終えた。500頁以上ある大作で内容もかなり高度だったので読むのに苦労したけど。彼のシリーズで言えば「探求」の第3作に当たる。探求Ⅰ、Ⅱは議論が抽象的で実に難しかったが、この第3作はそれよりは読みやすか…

大学入試の「女子枠」に反対する

京都大学が2026年度春の入学者向け入試から、理系2学部の総合型・学校推薦型選抜で「女子枠」を計39人分設けると発表した。枠の内訳は理学部15人、工学部24人。その分、一般選抜の募集人数を減らして対応するとのこと。 現在、学部生の女性比率は理学部7.9%、…

今日もあれこれと

吉村大阪府知事が、コメンテーター玉川徹氏を万博会場に「出入り禁止」にすると言って炎上している。元々評判の悪い、例の「木造リング」を玉川氏も批判したので噛み付いたわけだが、対談相手の横山大阪市長も爆笑し、会場からは笑いと拍手が起きていたそう…

海も暮れきる

吉村昭「海も暮れきる」を読み終えた。吉村作品はいつも面白くて一気に読むのが普通だが、今回は途中読むのが辛くて止めそうになった。こんな状態になったのは、彼の作品としては「冷い夏、熱い夏」以来だろう。この作品では、彼の弟がガンになり、それを隠…