今日もあれこれと

吉村大阪府知事が、コメンテーター玉川徹氏を万博会場に「出入り禁止」にすると言って炎上している。元々評判の悪い、例の「木造リング」を玉川氏も批判したので噛み付いたわけだが、対談相手の横山大阪市長も爆笑し、会場からは笑いと拍手が起きていたそうだ。

これに対し、SNSでは批判的なコメントが殺到した。まあ当然だが。

「とんでもない言論弾圧」「勝手に誘致しておきながら批判者はシャットアウトか?」「個人を出禁にする権限ないはず」「赤字の責任きっちり取れ」等々。

無論、本人も出禁の権限などないと知っていて発言したとして、発言を撤回しなかった。また「冗談なんだから目くじら立てるなよ・・」との擁護発言もある。しかし、これは一種の権力乱用なので、冗談と言って見過ごすわけには行かない事案と言える。自分の好みで権力を振り回されてはかなわない。元の新潟県知事・米山隆一氏が「公式に撤回・謝罪が必要」と発言しているが、これが正論。しかし残念ながら、今の日本では正論が少数意見でしかない場合が多い。TVマスコミは、本来、権力監視の役割を果たすべきなのだが・・。

総論的に言って、TV局で政府に睨まれているのは、テレ朝とTBSの2局。玉川氏が出るテレ朝の「羽鳥慎一モーニングショー」と、TBSの「報道特集」「ニュース23」が、主たる「監視対象」になっているようだ。これらの番組では、しばしば政府にとって「痛い」話題を放映するから。万博の「リング」も、これらの番組でさんざんこき下ろされた。玉川氏はその中の一人に過ぎないのに、狙い撃ちされている。まあ、普段から万博に限らず、政府批判的な論評が多いので、政権寄りの人々からは憎悪の対象になっているから、不思議は何もない。吉村知事も、玉川氏が憎くてたまらん人種に属するのだろう。

しかし、TV放送は社会的影響力も大きいから、権力機構に支配されてはならない。実際には、どうやら相当程度に取り込まれている気配が強いけど。

NHKなどもその典型例に入る。だから「NHKを監視する会」みたいな団体は多数出来ている。恐らく、NHK内部にも権力に迎合する勢力と、それに対抗する勢力があって、裏で闘っているのだろう。例えば地上波の報道系は、見てすぐ分かるくらいに権力迎合的で、日本あるいは米国政府に「不都合な真実」は、まず流れない。例えば、バイデンのボケ老人ぶりなど、民放番組には出る程度の情報さえも出てこないので、これは明確に分かる。

その一方で、例えば最近放映された「下山事件」関連のNスペでは、事件の背後に米国機関が関与することを強く匂わせる内容を流した。日本の主権はどこにあるのか?と言う、本質的な問いが、そこにはある。私はこれを見て、NHKの中にはまだ良心的な人々がしっかり残っていると確信できた。NHKよ、良心を捨てるなかれ。

自民党の裏金問題は、とうとう何一つ明らかにならないまま4ヶ月も過ぎた。「説明責任を果たす」って言ってなかったけ?どこが説明責任なのか、ちっとも分からない。何しろ、裏金の発生事情も、使い途も、何一つ明らかにならず、政倫審に出ても「ワシ、何も知らん」の一点張りで、誰一人真実らしきことを言った人間がいないんだから。

まあ、泥棒に泥棒を調べさせたって何も出てこないのは無理もないけど。それにしても、森は調べず、二階も無罪放免、岸田も何もせずって、国民もずいぶんなめられたもんだな。すっかりバカにされきってる。やはり選挙で痛い目に遭わせないとダメだな。国民が、しっかり選挙しないからこう言うザマになる。

これで岸田首相は米国に行って「国賓」待遇されて良い気分になれるのかな?帰ってきたら、また地獄が待っているのに。