波乱の年明け

今年は元日に震度7の大地震、2日に羽田で航空機事故と、年明け早々大事件が続き、お正月気分はどこかにすっ飛んでしまった。お正月特番も相当数が地震情報で消えた。元日恒例の「芸能人格付けチェック」も流れたが、長尺番組なのでこれからどこかに嵌めるのも大変だろう。また「お笑い系」番組も、この地震の後ではなかなかやりにくい。

2日の飛行機事故は、ジムで歩きながらライブで見た。機内の火事は最初、後ろの窓三つくらいから見えていた火が、一度天井まで届いたが、バーッと水か消化剤がまかれて下火になったと見えていたが、だんだん前の窓まで火が延びて、遂には全機体に火が回った。消火作業が全然追いついていなかった。見ていて何とも歯がゆかったが、たぶん爆発が怖くて、機体内部に入っての消火作業が出来なかったんだろう。

滑走路に海保の飛行機が出ていてそれにぶつかったとの話だが、普通では考えられない話だ。工学的には「フェール・セーフ」と言って、ミスやエラーなど何らかの失敗したときに、安全側に転ぶようにシステム設計がなされるのが常識だから。鉄道や航空機など、命に直結するシステムでは特にそうで、誰か一人の聞き間違いや勘違いなどでは簡単には事故にならないような仕組みが出来ているものだ。

今回の例で言えば、そもそも滑走路に何も無いことを確認する仕組みが作動していなかったのかが謎だ。そんなことは当たり前で、飛行機の離着陸前には、滑走路の徹底的な点検・監視が行われるはずだから。いつ何時、人や車が進入する事態だってあり得るわけなんで。

報道では、飛行機と管制官とのやり取り上での「行き違い」が話題の中心になっているが、それ以前に、たとえ行き違いがあっても事故を防ぐはずのシステムがなぜ機能しなかったのかを問うべきだ。

今回は事故にならなかったが、石川県の志賀原発も危ないところだった。機器破損と外部電源喪失があったからだ。長期間の運転停止中だったので大事は免れた。規制庁やマスコミなどは「大丈夫」を強調しているが、結構ヤバかったような気がする。

実際問題、震度7で揺られたら、内部配管等にかなりの歪みが残るはず。これから、本当に危なくなると私は思う。デマに気をつけろと言われるが、原発関連の情報は、どれがデマか分かりにくい。中には結構正しい内部告発もあるから。今回緊急出版された「福島の1号機が危ない」と言う本(https://www.amazon.co.jp/gp/product/4884163044/ref=pe_1049632_510081582_em_1p_3_lm)なども、現場の技術者の内部告発に近いんだが、どの位取り上げられることやら。

原発、コロナ、気候変動(脱炭素)の三つの話題は、マスコミで一種のタブー化されている印象を免れない。一方的な意見しか通用せず、大勢と異なる意見が封じられているからだ。あと、1985年の日航123便墜落事件に関する裁判関連も、ほぼ完全に「タブー」化されている。

お笑い芸人松本人志をめぐるスキャンダルも、文春だけが騒いでいるが、他の大手マスコミやTVはダンマリのままだ。これではジャニーズ問題の二の舞ではないのか?この件に限らず、文春だけが騒ぎ他はダンマリの事件がまだある。例の、副官房長官の妻をめぐる殺人事件などもそうだ。また、長崎の原爆資料館の展示で、南京大虐殺などに関し、右翼的市民団体の申し入れで見直しが為されそうになっていて、市民の側から批判の声が上がっている件なども、マスコミが大々的に取り上げるかどうかで、風向きが違ってくるはずだ。

地震や事故で霞んでいるが、自民党のパー券裏金問題も、これからが正念場だ。今頃になっても「派閥自体は問題ないのに・・」とか抜かす奴がいるが、何を言ってんの?と思う。派閥を形成し維持するのにカネが要るから、裏金作りに奔走するのではないのか?そんなもん、ナシで政治をやれよ!と言うのが民意のはず。どうにも、腹立たしいことが多いなあ・・。