今日もあれこれと

1)今年は年賀状の返送率が低い。出したうち、7割程度しか来ていない。去年、喪中ハガキを出して実質的に1年飛んだので、これを機に止めた人が多いのかも知れない。まあ、このご時世だから仕方がないかと思う一方、年に一度の消息交換さえも面倒くさいのかと言う一抹の寂しさもある。今後ハガキ代が爆上がりするとのことなので、来年は更に減るかもな。こちらも、1月5日までに来なかった人には、次回から出さないことにする。元日に届いているはずなのに何日も返送しないというのは、嫌々ながらなんだと推察され、次回からはその負担をかけさせない方が良いと思うからだ。

昔の彼女からも、とうとう年賀状が途絶えた。実質的には何の関係もない人だが、細く繋がっていた糸が切れたみたいな寂しさは、やはりある。大学1年で出会い、2年の春からつき合い、3年の夏に別れた。その後長い時間が過ぎ、色々あった末、今は年に一度の賀状を交わすだけの間柄になっていた。男は未練がましくいつまでも想いを抱えているが、女は思い切ると一切の思い入れが無くなると配偶者から聞いた。正にその通り。男は、いつまでも未練を抱えたまま、墓場まで持って行く。

2)高校サッカーの決勝、男子も女子も見たが、両方とも面白かった。女子は静岡の藤枝順心が3-0で完勝。決勝までの5試合で失点1だから強い。U-17日本代表で活躍した3人の他にもボランチやGKが上手く、将来性を感じた。相手の十文字もなかなか強く、後半は押し気味な位だったが、決定機で決めるかどうかで勝敗が分かれた感じ。男子は青森山田が3-1で勝ったが、相手の近江もパスやドリブルが上手く、見応えがあった。今の高校生は小さい頃からボールを蹴っているのでみんな巧い。人が密集している間でもパスをスイスイ通す。Jリーグより球が繋がる感じで、見ていて楽しかった。サッカーは男子も女子も有望選手が多く、将来は明るい。

3)地震関連のニュースを見ていると、NHKは「温かいものを食べられて、良かったねえ~」みたいな、生ぬるいのが多いけれど、民放の報道では、かなり辛く厳しい現実が垣間見られる点で対照的。被災地の現実は、きっと大変なんだと思う。何しろ雪国の冬なんで寒いし。夜、寒くて寝られないなんて、可哀相で見ていられない。断水している所が多いので、特にトイレで難儀していることだろう。何しろ人間は、食べて飲んで寝て排泄する生き物なので。

都会の人間は、これを軽視しているのではないのか?食べ物はどこでも何でも手に入り、トイレは水に流せばオシマイと思っているかも知れないが、それを支えている基盤は、案外脆いのだ。水や電気が止まれば、すぐに生活が破綻する。例えば、タワマンの高い階に住んでいたら、停電・断水であっという間に深刻な状況になる。50階まで水や食料を抱えて昇るなんて。

これからの「持続可能社会」を考える上でも、この視点は大切だ。IT技術やAIがいくら進歩したとしても、人間の生物としての必要条件~酸素、食料、水、寝る場所、着るもの、廃棄物の処理など~を満たさない限り生きて行けない事実は変わらない。ましてや「宇宙に行く」などは。月や火星で、これらの条件を満たすことが如何に大変であるか、多くの人は理解できていない。新聞等では派手に宇宙進出の夢を語っているが、現実は甘くない。宇宙へ行くより前に、地上で人間が長く生きて行ける方策をしっかり考える方が良い。

4)飛行機事故関連のニュースは、管制と機長らとの意思疎通問題を主に取り上げているが、人間のコミュニケーションには行き違いがあるのは普通なのだから、それでも安全側に転がるシステム作りが必要だったはずだ。もっと直接的には、滑走路上に人や車などの異物が存在したら、ただちに大きな音で知らせる警告システムが要る。警告画面が出るだけじゃダメだ。見落とすかも知れないから。現に、今回は交信で意図が行き違い、警告画面を管制が見落とした末に事故になった。交信の周波数なんて問題じゃない。そう言う、行き違いを生じさせる仕組み自体が問題なのだ。それに、ボイスレコーダーの生データが公開されていない。文字に印刷されたものだけで、実際の「生の」音声データがない。これこそが重要なのに。

更には、考えてみると今回の事故、海保は機長も死者も名前が出ているのに、JALパイロットの名前が出ていない。飛行時間やその他の情報も。元JAL客室乗務員・青山透子氏のブログ(https://tenku123.hateblo.jp/)を読むと、おかしな点が良く分かる。全国民必読のブログだ。