早くも第3週入り

羽田の航空機事故に関して、青山透子氏がブログの続編を書いている(https://tenku123.hateblo.jp/)。9日以降も3回追加していて、説得力十分。これを読むと、航空のプロが見るところは我々シロウトとは全然違うことが良く分かる。実際、今回の事故ではJALパイロットに関する情報が少しも出ていないし、ボイスレコーダーのボの字も出てきていない。なんか変だよなと思う。マスコミ報道は追及が全然甘い。何か忖度しているのか?

能登地震の情報を少し集めると、地元石川県と国は無能だったんじゃないかと言う気がする。国土地理院の観測では、21年から地殻変動や有感地震などが顕著に増えていて、23年5月には震度6強もあった。23年には有感地震が200回以上あったのだから、地震津波への備えがもっと真剣に考えられるべきだったのに何かやったのか?と言う話だ。

それと、この地震はメカニズム的に、歪んだプレートが跳ねて1回ドンと出たら終わりではなく、流体が動き続ける限り今後も継続しそうなので、復興計画はよく考える方が良い。道路など、原状回復してもどうせまた壊れる。この際、孤立集落は存続を諦めて、安全な所に集約して数万人規模のコミュニティを作る方が現実的なんでは?と思う。医療・介護などの施設にしても、ある程度集約しないとやって行けない。3.11後の福島でも似た議論があり「ふるさとを離れるのは辛い」みたいな感情論がよく出るが、現実を直視して合理的に考える方が良いと思う。コンパクトシティを作って、中央に電車ラインを作って沿線に住宅や学校・商業施設その他を置く。電車1本でどこにでも行ける街が良い。

二次避難なんて言ったって、行き先も告げられずバスに乗るんではたまらんだろうし、長く住めなければあまり意味はない。生活とはまず、持続可能性なので。食事、水、睡眠、排泄、最低この4条件を持続的に維持できないと生活したことにならない。政府や行政は今後のことを本気で考えているのかな・・?

柄谷行人の「世界史の実験」(岩波新書)を読み終えた。表題と中身が少し違って、実質は柳田国男論だが。柳田は国語教科書でしか読んだことなかったが、彼の民俗学には関心があった。しかし彼が新渡戸稲造島崎藤村田山花袋らと親密だったことは知らなかった。特に、柳田と藤村の父親が共に平田篤胤神道の神官同士だったなんて全く。篤胤の思想についても、これまでは狂信的な国粋主義とばかり思っていたが、そうでもない一面があることを知って興味深かった。長年、母校の高校校歌に平田篤胤が出てくるのを恥ずかしく思っていたが、そうでもないことを知ってホッとした。とにかく読んでいて「へえ~、そうなのか」と言う場面が多くて、一気に読んでしまった。面白かった。

柳田国男南方熊楠は、いずれ読まなければならない作家に入っているが、なかなか順番がやって来ない。柄谷行人にしても、こうなると「遊動論」はどうしても読みたいし、「探求Ⅲ」とも言える「トランスクリティーク」や「近代文学の起源」「哲学の起源」なども読まなければと思う。

実は今読んでいるのは「安倍晋三の正体」なんだけど。鈴木エイト「山上徹也」とは何者だったのか も必読。「差し迫る、福島原発1号機と倒壊と日本滅亡」という怖い本もある。福島原発関係の本はあれこれ読む必要がある。この前のCOP28では原発倍増などが打ち上げられたけど、この地震国日本で、原発推進って本当に現実的な選択肢なのか、相当に疑問だ。