今日もあれこれと

1月も第4週、大寒の季節に入ったが案外温かい。明日24日から大寒波がやってくるとの予報だが、さてどうなるやら。北極圏から南方、北半球の多くの部分が寒波に覆われている。米国でも大寒波に襲われているのもそのせい。その寒気団が少し動くだけで日本付近は暖かくも寒くもなる。気温が少し高いとすぐ「温暖化」と騒ぐ奴は、何も分かっていない。気温と海水温の関係も理解していない輩が多い。両者は熱容量が1000倍も違う。「温暖化のせいで海水温が高い」なんて、あり得ない。話は逆だ。海水温が高いから気温が上がり「温暖化」に見えるのだ。エルニーニョ現象があるから気温が上がる。この頃は気象庁エルニーニョラニーニャに言及するようになったが、何やらこれらも「温暖化」のせいだと匂わせるような物言いが気になる。気象現象の解説はあくまでも科学的であってもらいたい。

さて国内の社会情勢を見ると、自民党の裏金問題がいつの間にか「派閥解散」の有無に論点が変わっている。岸田派の会計責任者が立件されたので岸田派は解散となったが、立件されていない麻生・茂木・森山の3派閥は解散を決めていない。「何も悪いことしていないので解散する必要はない」との論理だが、これまでの派閥政治が種々の腐敗の根底にあることを「わざと」見落としている。森・麻生・二階など、いずれも80歳を過ぎた老人たちには、そんなことどうせ言っても無駄だろう。彼らには昔の「密室政治」の美味しさを忘れることが出来ない。今までそうやって生きてきたんだから。しかしこのデジタル世界で、密室政治はもはや困難だ。何でもすぐにSNSでまき散らされるこのご時勢に「秘密で・・」なんて。

安倍派も解散となったが、7人衆の幹部たちはいずれも説明責任を果たしていない。オレは知らなかったと言い張っているが、誰もそんな話を信じていない。安倍と細田が死んでしまったから、彼らに責任を全部押しつけて「死人に口なし」作戦完了だ。墓の中でこの二人、どんな顔をしていることやら。いっそ、化けて出れば良いのに。恨めしや~!何でもオレたちのせいにしやがって!って。

まあ私の見立てでは、いずれにせよ、自民党に自浄作用なんて期待する方が間違っている。結局は落選させて痛い目に遭わせないとダメ。国民にはこれが出来るんだから、出来るうちに権利行使しないと。もっと報道統制等が強まると、こんなことも書けなくなるぞ。

それにしても、情けないのは野党たちだ。今みたいなチャンスは滅多にない。今なら、自分たちはこんな政治をやる、こんな世の中を目指すんだ、と示して理解が得られるはず。もう少し具体的には、新自由主義を廃して経済格差を縮小し、真に困っている人たちに優しい世の中を作ると言えば良いのだ。金持ち優遇の自民党政治への対抗軸としては、それしかないはずだ。しかしなぜか立民らはこれを明確に言い出せない。連中も新自由主義者だからか?もしそうであるのなら、維新・国民らとともに、彼らが野党を名乗る資格はない。私の考えでは、野党とは、弱い者の味方であるべきなので。

共産党の委員長に田村智子が就任する時代になった。TV中継で見た田村の国会質問は切れ味鋭く、あれを見たら誰もが惹きつけられると思う。これを機に、中央委員会メンバーに女性をずらっと並べたらイメージ変わるぞ。野党には大石あき子、辻元清美蓮舫森裕子福島みずほその他「やり手」女性議員があれこれいるので、しっかり共闘すれば結構な力になる。実際はあまり仲良くないとの噂も聞くが、仲間割れ喧嘩は一時休戦して、大同団結してもらいたい。

議員辞職した谷川弥一の記者会見は傑作だった。最初は平身低頭で謝っていたのに、質疑になったら次第に眼がつり上がってきて「だからオレが悪かったと言ってるだろう!」って逆ギレ。お笑いのネタになりそうだ。「頭悪いね」の時と何も変わっていない。まあ、彼はこれが最後なんで好き放題言ったんだろうけど。

政治資金問題が派閥問題にすり替わっているが、国民はもう騙されないだろう。こんなんで支持率が上がるなんて、甘い、甘い。今後、もっと下がるだろう。これで支持する方がどうかしている。カネの出入りを完全透明化しないと信用されないが、連中にはそれが出来ない事情があるんだな。麻生も偉そうに仏頂面してるけど、いずれ冷や水浴びる身になるだろう。

解散した安倍派の連中が口を揃えて「安倍さんに申し訳ない」って言うが、頭がどうかしている。適名収「安倍晋三の正体」という本を読むと、安倍と言う男がどんなに無知・無恥・無教養でウソつくことしか能のない人間だったか良く分かる。つまり実体としては、人間として何の魅力も取り柄もない大バカ者だったのに、なぜあんなに長く絶対的権力を持ち、死後も神格化されているのかが大きな問題だ。松本人志の件も似ていて、何の取り柄も無い人間が異常な権力を持ってしまうメカニズムの解明が必要だろう。そうでないと、また同じ事が起きる心配がある。