師走雑感

12月に入って、既に一週間目だ。この調子ではすぐに年末年始に突入してしまうだろう。今月も11回のブログを書けるかどうか・・?

残務仕事として、先月末に終えた集中講義の資料を見返して、あれこれ改善すべき点をメモしている。提出されたリポートを読んで新たに気づかされ考えたこともある。どう言う点が誤解されやすいか、なども含めて。次回以降の宿題だ。先月末締切だった原稿も、5日には書き終えて送った。新年号用なので、5日着なら楽勝で間に合うだろう。

今月は12日に技術顧問をしている会社に出張し、17日には大学の同期会に出る。今のところ出かける予定はこれだけだが、他にも臨時の用事ができるかも知れない。年末年始で孫の顔を見に行けるのは透析の関係で土日しかないが、今月は30・31日がそれなので、ちょっと行きにくい。30日はまだ帰省客で列車が混むだろうし、30日に「年越し」して31日にバイバイというのもなあ。ただし、出かけなくても、今はビデオ通話と言う便利なものがあって顔を見ながら話ができるから良いか・・。でも、孫と雪の上で相撲はとれないなあ。

在宅仕事としては、年末恒例の年賀状作りがある。裏面の本文と図柄は半日でできるが、面倒なのは送り先の確認。住所の変わった人もいるし亡くなった方もある。それらを1件1件チェックするのだ。これが結構な仕事量。喪中ハガキも毎年10枚以上来る。

この歳になると、知人・友人たちから来る喪中ハガキに書かれた故人の年齢が100歳とか90歳越えが普通になっており、高齢化社会を実感する。一方、私の考えでは、最近の若い人間には無茶苦茶な食生活をする類が多いので、昔の人ほどの長生きはできないのではないかと推測する。スマホばかり見ていて姿勢も悪いしな。

あとは、散髪に行き、カレンダーや手帳を更新したら、私の年越え準備は終わり。家ではせっせと各所の掃除や点検に勤しんでいて、何も手伝わない私の肩身は大いに狭いが、週3回は透析、2日は仕事場に行って不在時間が長く、終日居るのは土日だけだから、大目に見てもらっている。現役時代も家にいる時間は極度に短かったから、これで家庭生活が成り立ったのは、ひとえに家人の献身と忍耐力に依るものである。少々口うるさく小言を言われても、返す言葉はない。第一、毎日三食を食べられるのは家人のお陰である。文句を言ったら罰が当たる。

世の中は、自民党の裏金問題で大騒ぎになっている。1枚2万円のパー券を300枚も売るのは大変だからと、派閥を辞めた議員もいる。一方で、ノルマ以上を売りさばくと、良いことがあるらしい。わざわざキックバックなどをせずに、ノルマ超過分を直接自分の懐にいれてしまう例も相当ありそうだ。そりゃそうだ、口座振替などしたらお金の出入りが全部記録されて「裏金」など作れなくなるから。しかし、パー券代名目で集めたカネをそのまま自分の懐に入れたら、ほぼ詐欺か横領だし、不労所得にも当たるから所得税の確定申告をしなければ脱税になる。我々一般庶民は、給与や年金以外で年間20万円を越える収入は雑所得と見なされて確定申告が義務化されている。議員サンたちにも、当然そのような措置がなされるべきだ。

政治資金規正法という奴が抜け穴ばかりなのが悪いのだ。全ての資金の出入りを記録して、誰でも見ることができる仕組みが必要になる。そうなれば、裏金も脱税もできなくなる。それでは困る人間が居る?実際はそうだろう。裏金が要るというのは、秘密裏に使うお金が必要だと言う意味なので。しかし、彼らはその「裏金」とやらを、何にどれくらい使うのだろうか?どうやら、多くを選挙運動などに使ってるみたいだが。

自民党が、これほど無策で国民のためにならない政治をやっているのに、長年国会で絶対多数の議席を獲得できた秘密には、この「裏金」が大きな役割を果たしてるのかも知れない。むろん、今の選挙制度も悪い。絶対得票率でみれば10数%しかない自民党が絶対多数と言うのが、そもそも間違っているからだ。しかし、長年絶対多数を続けると、どうしてもタガが緩む。何をやっても大丈夫と言う驕りが、とんだ墓穴を掘ることになる。これから年明けにかけて、どんな展開が待っているやら・・。