11月に入って早くも1週間。今月は末に2日間の集中講義もあるし月末締切の原稿もある。あまりノンビリはできない。昨日、喪中ハガキ第1号が来たし、わが家でも年賀状を買った。年内に本を書き上げる算段をしていたが、この2ヶ月では、ちょっとどうかな・・?何かと、気ぜわしい感じ。今月もブログを11回書けるか、多少心許ないが、頑張ろう。
先週受けた心カテーテルの結果は上々、3箇所入れたステントの中はきれいに通っていて、当分心カテは不要と言われた。今後は、心臓が心配だからと言い訳に使ってサボり気味だったジム通いにも、もう少し気合いを入れて、特に足腰の鍛錬に励むことにする。筋トレは、好きな人は好きだが、私には全然楽しくない。単に苦痛だ。しかし、筋肉は怠けさせるといくらでも衰える。頭も身体も同じだ。使わなければ衰えるしかない。だから、筋トレする他ない。
ビートルズ最後の新曲と言うのが出て話題になっているが、あの曲はなかなか良い。素晴らしいのは、生き残った2人であるポールとリンゴが、亡きレノンへの想いを託して演奏していること。ポールはLet It Beを書き、カトリック的に「為すがままにせよ(or 神に全てを任せよ)」と歌ったのに対し、レノンはImagineを書いて国家や宗教の支配を否定した。ある意味で対照的な両者だが、ポールはレノンへの敬意を決して失わなかった。80過ぎても、ポールとリンゴは若々しい点も素晴らしい。
Let It BeもImagineも、何という名曲だろう。私は大好きで両者とも良く聴く。歌詞・メロディともにシンプルなのに、味わいは深い。まあ、ビートルズは何でも良いけど。
ビートルズは高校生の頃に出会って以来、ずっと好きだった。歌詞で英語の勉強もした。彼らの活動期間がわずか9年ほどしかなかったとは信じられないほど、彼らはたくさん書いて歌い、世界への影響を与え続けた。その9年間で、彼らはすっかり変貌した。デビュー直後の若々しい表情の4人と、同じ構図で解散直前に撮った4人の顔つきは、まるで違う。特に変わったのはジョン・レノンだが、他の3人も、たった9年とは思えないほど老成した、深みのある顔に変わっている。彼らの栄光と苦悩がいかに大きかったかを伺わせる写真だ。
最近出た、The Rolling Stonesの新作アルバムも、味わい深い。全然、年寄り臭くないが、落ち着いた大人の風格を感じさせるロックで、私は大いに気に入った。特に、静かなブルース、バラード系の曲が心地よい。ロックはロックらしく、激しく鋭いことが重要だが、良いバンドは、バラード系の曲もちゃんと聴かせるものだ。私の好きな、Led Zeppelin、Aerosmith、Nirvana、U2、Thunder、Staind、Korn、In Flamesなど、全部そうだ。また私はPink Floydも好んで聴く。どちらかと言えば、明るく派手な米国系より少し暗くて屈折しているUKロックの方が好きかな。
The Rolling Stonesのミック・ジャガーは80歳になるのに、動きも声も若々しく、全く年齢を感じさせない。この点はポールらと似ている。人生を前向きに捉え、節制しながら仕事に励む。この点で彼らは私の「師」である。