良心的なマスコミに期待する

昨日のTBS「報道特集」で、ジャニーズ事務所とテレビ局の関係を調査する目的でTBS自身が現役・元職員に対して聞き取り調査を行い、その結果を発表するという快挙を演じた。そしてその結果を基に、今後のメディアのあり方について、自戒を込めた言葉を残した。私は、このTBSの姿勢に大いなる拍手を贈りたい。そして、最後に村瀬キャスターが「特に権力者に対峙する場合にこの姿勢を保ちたい」と述べたことに期待する。頑張れ、村瀬!!

そこで大手マスコミに報道をお願いしたいことが、差し当たり3点ある。

1)地球温暖化・脱炭素に関する、科学的・客観的な報道を望む。例えば、人為的CO2が地球温暖化の原因であるという科学的根拠は全くないのに、日本社会では常識化している。実際の大気中CO2濃度変化や地球平均温度の人工衛星観測データなどを示して、この常識が正しいのかどうか、検証して欲しい。そして、温暖化論者だけでなく、批判論者にもTVに出てもらいしっかり語ってもらうべきだ。それが公平なやり方である。国連や政府が認めていることに異を唱えると、大きな逆風が吹くはずだが、それに抗して、科学的真実を伝えることができますか?

2)福島の、放射線被害に関する正確な報道を望む。例えば、未成年の甲状腺ガン発生状況は実際にどうなっているのだろうか?公的な統計データは出ていないように見える。少なくとも一般市民が簡単に入手出来るデータは見当たらないようだ。実地に、足で稼いだデータが要る。以前に「報道特集」でこの手の報道をやったら、たちまち大逆風にさらされたことがある。それに懲りて、もう触れないのであれば、上の村瀬キャスターの言葉は絵空事になる。チェルノブイリとの比較なども重要な情報だ。処理水放出に関しても、トリチウムだけでは不足だ。セシウムストロンチウムの実態調査も要るはず。

3)日航123便墜落事件に関する情報公開請求裁判について、しっかり報道して欲しい。この墜落には、不可解なことが多すぎる。遺族がボイスレコーダーとフライトレコーダーの完全開示を求めているが、日航側は頑なに拒んでいる。一審では、遺族が敗訴した。しかし、この裁判の過程にはおかしな点が山ほどある。その詳細は、青山透子氏が書いた分厚い本に記録されている。これを読む限り、裁判所さえも大きな圧力を受けたらしいことが伺える。判決言い渡し直前に裁判官2名が交代するという、前代未聞のことが起きているから。この事件も、扱うとなれば、国(国土交通省自衛隊)や日航が全力で潰しにかかるだろう。それに抗して、世の中に真実を伝えることができますか?

まだ他にもあるが、まずはこの3点だけでも、しっかり取材して真実を国民の前に広く知らしめていただきたい。