何が正しいのか見極めるのが難しい世界

京大の宮沢教授らが「新型コロナのオミクロン株は人工的に作られた可能性が高い。自然界で起こることはない」と発表し、地上波でも取り上げられた。ただし取り上げたのは一部の民放だけで、NHKなどは放送していないようだ。NHKが取り上げたら大騒ぎになっただろうに。

これまでも、新型コロナウィルスに関しては、武漢研究所から流出したのでは?と言う疑念がいろいろな所から何度も表明されてきたが、主にネット界隈の話だった。今回、一部とは言え地上波にこの手の話題が出てきたのは画期的だ。

一方で、宮沢氏らはコロナ報道界隈では「トンデモ人」扱いされてきたのも事実なので、彼らの主張がどの程度世の中に認められるかにも注目したい。

元々、コロナウィルスは普通の「風邪」の原因だ。どこにでもいる、ありふれた存在。だからこそ、2019年から世界に蔓延した疾病の原因を「新型」コロナと名付けている。このコロナは従来型よりも伝染性・病毒性・後遺症などの面で従来型より格段に悪質で、世界がこの疾病に翻弄された。現在は見かけ上、一段落したように見えているが、それは2類から5類に変わって行政機関が全国集計しなくなったため、感染状況の全貌が見えにくくなっているからに過ぎない。そして不思議なことに、インフルエンザやその他のウィルス疾患と共存しながら蔓延しつつある。普通は複数のウィルス疾患が同時流行することはないとされているのに。

そして、コロナ対策として発明されたmRNAワクチンにも、いくつか疑問がある。普通はmRNAは遺伝子から生成されてタンパク質合成に使われるとすぐに分解される。だから安全であるとも宣伝されている。しかしワクチンとして有効に使われるために、すぐには分解されないように加工されており、実際、接種後には一部が体内の各種臓器に残留することが確かめられている。

そこで「もしも」の話だが、RNAが逆転写酵素によってDNAに変わると、分解されにくくなって体内に長く残る。帯状疱疹は、体内に残った水疱瘡ウィルスが後になって悪さをする病気だが、これと似た状況がmRNAワクチンでも起こらないのかと言う疑問は残る。これは確率の問題であり、また時間が経たないと分からない。しかるに、世の中の医師やマスコミ論者たちは「ワクチン打て打て」しか言わない。本当は、真に安全かどうか、分かっていないと言うのが本当ではないのか?

気候変動や脱炭素問題でも、大手マスコミや多くの論者は「人為的温暖化説」を無条件に信じて「CO2排出削減=脱炭素」を良いことのように言いふらしているが、私の調べた範囲では、これは大嘘である。大気中CO2濃度変化と世界平均気温は連動していないし、そもそも大気中CO2濃度変化に対して、人類起源のCO2は5%以下の寄与しかないから、脱炭素などいくらやっても効果は出てこない。これが真相なのに、マスコミには全く出てこない。

ウクライナや中東問題も似ている。報道をよくよく見定めないと、ウソ・フェイク情報に惑わされることになる。惑わされたくなかったら、多方面から情報を集めて自分の頭で良く考え、辻褄が合う説明を得ることだ。