スポーツ観戦あれこれ 女子の卓球とサッカー

卓球の世界選手権女子団体決勝の様子はYouTubeに出ていて堪能できる。いやはや何ともスゴイ試合だった。優勝した中国の選手がインタビューで、孫エイサも陳夢も感極まって泣いてたしな。それほどの試合だった。中国に男子はストレート負けしたが女子はマジで良い勝負だ。パリ五輪が楽しみ。試合後の表彰式で日中選手が仲良く交流していたのも微笑ましかった。

卓球の女子トップ選手は福原・石川以来、大体中国で修行しているので中国語も巧いし選手同士が仲良しなのが良い。孫が石川と会話したり伊藤美誠からお握りもらって食べたりする動画が出ている。試合は真剣にやるけど終わったら仲良くできる。これがスポーツの良いところ。終わってからも殴り合ってるなんて最低だ。ラグビーやボクシングなどと共に、特に終わってから相手を讃え合う習慣があるのは素晴らしい。何はともあれ、スポーツをきっかけに国際交流が進めばそれはそれで良し。

明日、女子サッカーの日本対北朝鮮があるが、これも見もの。第1戦は全部見たが、何とか負けずに済んで良かったと言う試合。あわや失点という場面が何度もあった。GK山下が大活躍だったが、GKが目立つ試合って、結局苦戦してるって意味だ。

トップに田中、両翼に植木と藤野を置き、トップ下に長谷川と長野、アンカー(1ボランチ)に熊谷と言う攻撃的な布陣で臨んだが、中盤が支配できず前線にボールが運べなかった。宮沢・遠藤・楢本の3人が欠けているのが痛かったか。前線では、田中はまずまず、植木はイマイチ、藤野は攻守どちらにも凄い運動量で貢献度が高かった。この子の運動量はピカイチだ。

中盤では長谷川・長野は普通の出来と見たが、特に1ボランチの熊谷が全然ダメで、ボールを取られる場面が多くピンチの種になっていた。北朝鮮は熊谷を狙っていたフシがある。それを怖がってパスと言えばバックパスばかりになった。あれでは機能しない。後半の半ばに熊谷を18歳の谷川萌々子に代えたら、これが当たって見違えるように球が回るようになりチャンスも作れた。能力的には谷川が断然優れているのは見れば分かるが、29歳のキャプテン熊谷を最初から外して18歳谷川を起用できるかどうか・・?監督の肝試し。しかし勝ちたかったらメンツもへったくれもなく最善の手段を尽くすのが監督の役目だ。

この谷川以外にも18歳前後で有望な選手が結構いる。どの子もU-17、19等で世界と闘っているので頼もしい。具体名を挙げると、アジア大会メンバーで言えばGK大場、DF小山、古賀、FW山本柚月など。あと藤枝順心の久保田とか。いずれ、この子らは、なでしこジャパンの主力になると思う。どの子も、世界で闘って物怖じしない強いメンタルの持ち主だ。

守備陣ではサイドバックの右が清水で、これはいつも通りの献身的な動き。左は18歳の古賀が抜擢され奮闘したが、終わりごろに足がツってしまった(負傷かも?)。次戦は北川ひかるを使うべきかな。CBの二人はまずまず。髙橋の方が少し活躍した印象。交代選手では、谷川の他に中嶋が良かった。清家はさほどパッとせず、千葉は数分しか出番がなかったので活躍のしようもなかった。次戦、ボランチには専門の杉田や林がいるから使う方が良い。長谷川はトップ下でこそ活きる。現有メンバーでは

          中嶋 田中 藤野

           長谷川 長野  

            杉田か林

        北川 石川か南 髙橋 清水

           山下か平尾

が、お勧めの布陣。DF南は時々軽率なプレーをするのが怖い。DFの凡ミスは即失点につながる。とにかく、勝負をつけるしかない闘いなので、点を取って勝つしかない。pk戦だと運任せになる。国立で闘うのだから、ホームの強みで戦い抜いて欲しい。