ラグビー談義続き

注目の日本対イングランド戦は、日本の完敗で終わった。前半は善戦したが、後半に少し疲れが出た時に突き放された。新聞にも書かれているが、詰まらないミスがあちこち出た。特に、試合開始直後の、フルバックの凡ミスは痛かった。フルバックの人選については、大会前から種々異論もあったので、選ばれた側は本番でこそ好プレーで見返してやるべきなのに、逆の結果になってしまった。他にも細かいミスがあちこちに出ている。確かに不運な失点もあったが、終わってみれば日本はノートライ、相手は4トライだから、実力差は歴然だ。まあ、これがランクの差でもある。

イングランドは前半パッとせず、日本がミスしなければ点数でも負けていたはずだ。実際、上手く行かずにイライラした表情を浮かべる選手も散見された。しかし後半盛り返して実力を見せつけた。交代選手の質が高く、誰が出てきてもプレーの質が落ちなかった。その点でも日本は見劣りする。はっきり言って、スタメンが交代するたびに戦況が悪化したのが、その証拠。レギュラークラスと控え選手のレベルに差があると苦しい。ラグビーは特に交代が多いから。

次戦以降も、サモア、アルゼンチン共に日本より世界ランクが上なので、苦戦が続く。次の12位サモアに負けるようでは、6位アルゼンチンに勝つのはもっと難しいから、最悪は予選4位で終わる。故にまず、次のサモア戦に全力で勝ちに行かないといけないし、ランクも近いので勝てない相手ではない。善戦を期待する。

24日には南ア対アイルランドの試合があり、幸いTV中継があるので録画して鑑賞するつもり。世界1位と2位が予選でぶつかるなんて、滅多に見られない。事実上の決勝戦かも。今回は世界3位のフランスと4位NZが開幕戦で闘い、プールBでは世界1位と2位が闘う。前回も開幕戦で南アとNZが当り、事実上の決勝戦かと言われた。あの試合も凄かった。その時はNZが勝ちさすがと思わせたが、南アはその後全勝して優勝した。NZは準決でイングランドに負けた。あの試合も記憶に残る凄まじい激闘だった。

今回のアイルランドの強さはさすがだ。前半2試合は相手が弱かったとは言え、合計で20トライ141得点という凄まじい破壊力。残り2試合は世界2位南ア、5位スコットランドなので、もう少し苦戦するはずだが。このプールBは、世界1、2、5位が入る激戦区。日本が入らなくて良かった。ここに入ったら、予選突破が困難なことは、一目で分かる。

一方、プールCは世界7、9、10、11位が入る大混戦区。ランク順なら7位フィジー、9位豪州が突破するはずだが、やはり10位ウェールズが勝負強く、現状トップ。フィジーに僅差で勝ったのが大きい。フィジーは最後、相手がシンビンで1人少なくなって猛追したが、最後の最後でボールをこぼした。そのフィジーは、負けたらアウトの対豪州戦で実力を発揮して勝利。まだまだ結果は予想できない。25日のウェールズ対豪州が見もの。これに11位ジョージアも絡むので、話はさらにややこしくなる。プールCは最後まで分からないだろう。

豪州は、日本を強くしてくれたエディー監督が率いているので、注目に値する。