なでしこ 頑張れ!

明日からは「孫台風」が襲来する。しばらくはブログを書けそうもない。今のうちに・・。

女子サッカーW杯も佳境に入ってきた。私は「なでしこジャパン」の、かなり早い時期からのサポーターである。記憶にあるのは2003年、北朝鮮との凄まじい激闘の末に敗れた試合。あれは感動的だった。両チームとも、死力を尽くして闘い抜いた。女子サッカーって、こんなに面白いんだ・・。翌2004年7月に「なでしこジャパン」の愛称が決まった。

その後も紆余曲折があったが、2011年に、あの劇的な優勝を果たす。準々決勝の対ドイツ、準決勝の対スウェーデン、決勝の対アメリカ、どの試合も息詰まる激闘で、TVの前で釘付けになった。あのチームは、素晴らしかった。何しろメンバーが凄い。澤・宮間の両軸に、岩清水、阪口、鮫島、近賀らの主力、途中から川澄と丸山が頭角を表し、最後はGK海堀が大仕事をやってのけた。その後、澤や宮間が引退し、なでしこにも「冬の季節」が少し続いた。

しかし2014年に高倉麻子監督率いるU-17で世界優勝し、この頃から巻き返しが始まっている。この時の優勝メンバーに、現なでしこの南、長谷川、杉田、長野がいる。今回は選ばれなかったが、天才小林里歌子の名前もある。私はこの選手のプレーに魅了されていた。惜しいことに、不運なケガが多かった。一方、長谷川、杉田、長野の3人の巧さ・センス・才能はこの頃から際立っていて、彼女らが日本代表の主力になることは、この頃から確信していた。

2018年のU-20で優勝したときのメンバーが、今のなでしこの主力である。南、髙橋、林、長野、宮澤、遠藤、植木と7人もいる。他に、宝田沙織と言う有望株もいた。彼女らは「世界で勝つ味」を知った。これが大きな財産になる。22年は惜しくも準優勝だったが、ここからは石川、藤野、浜野が出ている。なお今回は選ばれなかったが、このチームには、他にも小山、大山、山本らの逸材がいた。その下には、真城という天才がいる。日本女子サッカー界は、まだまだ前途有望だ。

今回の女子W杯では、男子的に見る「強豪国」が多数予選落ちした。ドイツ、イタリア、ポルトガル、ブラジル、アルゼンチンなど。特に、ドイツの敗退には驚いた。アジアでは韓国と中国が落ちた。大体は予選リーグを突破していた国だが。代わりに躍進したのはアフリカ勢。南ア、ナイジェリア、モロッコが予選突破。モロッコは男子も躍進著しかったが。北欧勢も相変わらず強い。ノルウェーデンマークスウェーデン、全部予選通過。

ベスト8の戦いはスペインvsオランダ、日本vsスウェーデン、豪州vsたぶんフランス、イングランドvsたぶんコロンビア、と予想する。日本は、次のスウェーデン戦が2011年のドイツ戦と同様の山場になる。ここを突破できれば、優勝も夢でない。世界1位の米国に勝ったスウェーデンは強いから、ここに勝ったら優勝の価値は十分ある。実際の試合では、米国が圧倒的に優勢だったがpk戦で負けた。反対側からはフランスとイングランドの勝者が出てくると思う。

予選リーグで日本に0−4で完敗したスペインが、もしベスト4に出てきたら、どんな戦いをするかな?日本は、返り討ちに切って落とさないといけないが。いや〜、楽しみ、楽しみ。