1月の終わりに

今月の仕事場は今日が最後だ。今年は元日から能登地震、2日には羽田で航空機事故と、正月気分はあっという間に吹き飛んだ、異例の1月だった。

来月は21日~23日に開かれるIEEA2024と言う小さな国際会議に行く。今年は東京開催なので、透析日を調節して何とか2日間を空けて行くことにしたのだ。会議のサイトで私は招待講演者Ⅱ(Invited SpeakerⅡ)として案内されている(http://www.ieea.org/speaker.html)。講演は15分ほどだが久し振りに英語で話すので、少し準備が必要だ。スライドは、英語なので1枚1分は難しいから、正味12~13枚程度だろう。必要な言葉は全部スライドに書き込むので、私は発表原稿を用意しない。下書きは用意するとしても、要点整理のためで、それを読むことはないし暗記はもちろん出来ない。スライドを見たら必要な文章や言葉が自然に口をついて出てくるように、頭に叩き込むのだ。問題は発表後の質疑応答だが、国際学会では割と露骨というか直接的に聞いてくるので、返答も割にストレートに済ませられる。これが国内学会だと、質問自体が何だか分かりにくくて意味不明のことが多い。この辺は、いかにも日本的だと思う。

あと、来月中に確定申告の準備も終えておきたい。毎年のことなので大分慣れたが、毎年少しずつ変更があるので油断できない。申告説明書を見ながら、一マスずつ数字を埋めて行く。

2月を過ぎれば暖かくもなるから、部屋の片付けも再開しよう。この仕事場に移転して以来、ずっと放置してある資料類を全部片付けてスッキリしたい。これは「終活」も兼ねる。

国内政治の世界では、例の裏金問題で大騒ぎ。国会審議も始まったが、首相答弁を聞くと、どうやら本気で改革する気はなさそうだ。政策活動費の使途公開が「政治活動の自由」と相反すると言わんばかりの答弁にはあきれ果てる。なぜ使途公開が政治活動の自由と抵触するのか、明確に説明してもらいたい。私の頭では、理解できない。

そもそも、ここで言う政治活動の「自由」とは何だろうか?政策活動費を公開されると阻害されてしまうような「自由」とは?それは結局、法に触れるような行為をする「自由」ではなかろうか。それ以外に、活動費を使途公開することで不自由になる行動ってあるのかどうか、私には思いつかない。

私は元外交官の天木直人氏のメルマガを購読している。この前、同氏は、今回の裏金問題は岸田訪米から目をそらすために(米国の指示で)検察と朝日が仕組んだ「騒ぎ」に違いないとの見解を述べている。彼曰く、今回の岸田訪米の意義は、一言で言えば日米同盟のかつてないほどの強化である。言い換えれば、戦争国家米国への全面服従だ。本来なら、それら一つ一つについて、メディアはその是非を解説・検証し、国会では与野党の一大論戦にならなくてはおかしい。ところがそれが一切見られない。なぜなら、突如として政治資金疑惑が浮上したからだ・・。となる。

なるほど、そう言う面もありそうだ。

彼の考察は続く。曰く、米国にとって、これから日本を完全に従属させるには、愛国・右翼的な安倍派が支配する日本では不都合なのだ。安倍が死んでもいまだに安倍派が主導権を握り、麻生派や茂木派に岸田首相が支配され、岸田の後は茂木だと言われるような自民党ではいけない。そんな自民党はこの際、一挙に解体しなければならない。

そのためには岸田を窮地に追い込み、自民党を解体するほどの政治再編を行うという「肉を切らせて」、安倍・麻生・茂木派を壊滅させ、あわせて野党を解体し、文字通り親米保守の政治を日本につくるという「骨を穿つ」 

そして、すでに終わった政治資金疑惑問題を長引かせて、岸田訪米から目をそらさせ、日本国民が気づかないところで、一気に岸田首相にあらゆる要求を飲ませる。そんな米国の思惑に検察と朝日が見事に協力したのだ。こう考えればすべてに合点がいく。

なるほど。さすが元外交官の見立ては鋭い。これが当たってるかどうか、3月頃には分かる。

松本人志の文春提訴に関して、吉本興業が松本と距離を取り始めたようだ。前会長の大崎が松本を操っているらしいが、現在の吉本トップは大崎と立場が違う。最初は松本擁護だったが、最近は風向きが変わってきた。「疑惑は一切なし」で通すのは無理と判断したんだな。そりゃそうだ。実名顔出しの告発者さえ出てきたんだから。このまま松本をかばい通すと、国際的にも信用をなくし、あいつと無理心中する羽目に陥る可能性を考え出した。極めて妥当な判断。吉本側が松本に損害賠償請求する可能性さえ出てきた。裸の王様が本当に素っ裸になってきた。一度転落すると早いなあ。まさに「おごれる者は久しからず・・・」