自己紹介 4

私は腎臓病患者であると共に、心臓病患者でもある。去年、2階の仕事場に昇る階段でも息が切れることに不審を抱き、心臓の検査を受けた。心電図、心エコーでは異常なく、心CTと言う検査で「ちょっと変」となり、結局心カテーテルと言う本格的な検査を受けた。その結果は、主要な冠状動脈3本のうち、1本は100%、もう1本は99%、残りが75%閉塞で、最後の1本で辛うじて生きている状態だった。事実上の心不全状態で、病名には狭心症と書かれた。何とかギリギリ、心筋梗塞にまで進行せずに済んだのが幸いだった。

知らぬが仏と言うが、私の場合は、知らずに成仏するところだった。突然死の結構な部分が心筋梗塞であるのも良く分かる。かなり悪くなっても、自覚症状ほとんどないから。

こんな状態でも心電図、心エコーでは異常がなかったことから、私はこの二つの検査は信用していない。異常なしでも安心はできず、逆にこれらに異常が出るときはよほど危ないはずだ。

カテーテルというのは、一種の小手術で、主に足の付け根から管を心臓付近まで入れ、造影剤を入れて血管状態を撮影したり、詰まった部分をきれいにする治療を行う。手術室みたいな部屋に運ばれ、ものものしい雰囲気だ。手術着のような出で立ちのスタッフが結構たくさん働いていて、緊張感が張り詰めている感じが分かる。やはり、扱うのが心臓だから。全身麻酔ではなく、局所麻酔なので、検査・治療中も何が起こっているかは感じ取れる。

心カテは1時間半〜3時間かかる。その間、ただひたすらジッと待っている。初めと終わりに少し痛い思いをするが、途中は大して痛みはない。ただ、いつ終わるか分からないでジッと待つのが辛い。しかし結果を見せて貰うと、心臓血管の状態が精細に手に取るように分かり、詰まり具合も明確に分かる。治療の前後で血流が大きく変化した様子もよく分かる。

私はこれまで、心カテを6回受けている。最初は検査のみ、次に詰まった3ヶ所を一つずつ治療するため3回受け、半年後に結果を見たら2ヶ所詰まっていたので、また2回受けることに。こんな具合では、次の半年後検査も心許ない。最後に受けたのが5月初めなので、次は11月か年末だろう。

心カテは、受けるのが結構気重だ。動脈に管を入れるので止血は厳重だし、それに関する痛い思いも何度かする。一度に二泊三日かかるし。しかし、この方法以上に心血管の状況がつかめ直接的に治療出来る方法は今のところない。だから今後も心カテと付き合って行くしかない。