今日もあれこれと

今日は大晦日だが、自分にとってはいつもの火曜日、仕事場で好き放題に過ごせる嬉しい日だ。元日の明日も透析だし、普段の日常生活が変わりなく続く。今日などはむしろ、12月中の諸行事や締切仕事が全部終わって、やれやれという解放感の方が強い。まあせめて、カレンダーでも掛け替えて、気分を一新しよう。

マンションの駐車場に停まっている車がいつもより多い感じ。年末年始だから、もっと出払っているかと思ったが、案外出かけてない印象だ。世の中は移動ラッシュだが。

昨日30日に喪中ハガキが届いて、身内の方がさぞ急に亡くなったのかと思ったら3月だと書いてあったので二度ビックリ。このハガキ、全く無駄だよなあ。30日着じゃ、賀状出す人は大抵出し終えているから。世の中には変わった人もいるものだ。

今年を振り返ると、賀状にも書いたが、そこそこ活発に活動できたと思う。2月には久し振りに国際学会で発表し、その様子がYouTubeにも載った。6月には分担執筆の本が出来上がり、7月にその出版記念会で話し、その様子もYouTubeに載った。見る人はあまり多くないと思うが、インターネットに顔と名前が露出してしまった。まだ私の知名度は低いからあまり心配していないが、顔が売れすぎるのは考えもの。SNSはまだ当分やる気はない。政治活動でもやるのならSNSは必須アイテムだが、隠居老人にはあまり必要ない。

放送大学の集中講義は2回やったが来年度は年1回になるらしい。まあ、その方が気楽で良いかも。今回の講義を終えて、また改善したい点が種々見えてきた。次も大改造するつもり。

ネット系執筆では、今年は「アゴラ」に書く回数は減り、「オルタ広場」には不可解な対応をされて絶縁し、「ISF」と言う新しい活動の場にも出会えた。そこで新たな知り合いとお近づきになり、意見交換等が出来るようになったことは収穫だった。ただ、自分だけの本は書けなかったので、25年はその実現に努力しようと思う。書いたものは後に残るから。

心臓内血流状態の精密検査を2回やって2回とも良好だったから、安心はしないが、しばらくは普通に暮らせそうだ。70過ぎて、身体の自由度は落ちているが頭だけはしっかりしていることが救いだな。・・とか言って慢心してるとボケるから要注意だが。

植草一秀「知られざる真実」の12月30日版「苛政と酷税に耐え忍ぶ日本国民」(http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2024/12/post-f7471e.html)は圧倒的な説得力で読ませる内容だった。その記事によれば、1995年の名目GDPを100としたとき、2023年のGDPはどれだけになったか?米国は358、中国は何と2416になった。欧州各国も200を越えている。ところが日本だけは76。28年間で、成長どころかGDPは3/4に減ってしまったのだ。その間一人当り賃金は16.7%下がっている。一般会計国税収入は、96年から2023年までに20兆円増加している。そのうち17兆円が消費税の増大による。その間、所得税法人税はむしろ減っているのだ。実際、89年から2023年までの税収推移を見ると、消費税で509兆円取りながら、その間に法人の税負担は319兆円減った。しかも同じ時期に個人の所得税と住民負担税も286兆円減った。むろん、その大部分は富裕層の所得税である。つまり、一般庶民からは消費税の形で税金を強制的にむしり取りながら、大企業と富裕層には大きな「バラマキ」を実施していたのと同じだ。これが、90年代からの新自由主義的政策の結果だ。多くの国民は、この事実を知らない。何も知らないまま、富をむしり取られているわけだ。何というお人好しであることか。

なるほど、植草氏が政府や富裕層から蛇蝎のごとく嫌われるのも無理はない。彼は実に正しい事実を指摘しているから。泉房穂氏の本に書かれていたことに通底する、政治経済的構造が、見えてくる。24年は、これらの新しい真実に気づき目覚めることが出来た点で、収穫の多い年だったと総括しよう。

国際情勢を見ても、韓国・中東・米国・ウクライナなど、注目すべき国・地域は多い。しかも情勢は刻一刻変わる。情報収集と分析は欠かせない。これからも勉強の日々は続く。