1)米大統領選、トランプが勝った。TVで「有識者」は「大接戦なので決着するのに時間がかかる、どちらが勝つか分からん。」と言っていたが、結果は大違い、トランプが大差で圧勝した。マスコミ予測は大きく外れた。田中宇ニュースでは、1日の記事で「トランプが勝ちそう」(https://tanakanews.com/241101trump.htm)と予測していた。さすが、田中ニュース解説だ。この人、世の中ではかなり「妄想屋」扱いされているそうだが。
日本のマスコミが決して言わないことの一つは、トランプが闘う相手が米国上層部(諜報界、軍産、富裕層、エスタブ、深奥国家)であることだ。これは、日本のマスコミも米国上層部に支配されている証拠でもある。NHKなどは典型的だが、民放も大差ない。だから、今回もトランプの悪口ばかりでハリスの無能さなど何も伝えなかった。しかしハリスの演説を聞けば、愛と団結・自由と共生・夢と未来だの、漠然とした理想主義だけで、具体的な政策論がほとんどないことは歴然としていた。当然、現地の有権者たちは、それを肌で感じていただろう。バイデン政権下で明らかに生活が苦しくなった現実を知っていた。今までの延長よりトランプの変革に期待したんだろう。
トランプ政権が出来たら、日本も欧州その他も、それぞれ米国への依存度を下げる方向を模索せざるを得ない。政治的にも経済的にも軍事的にも。具体的には、米国よりもBRICSなど非米系各国との政治的経済的連携を深めざるを得ない。何せ、関税を20%もかけられたら、とても輸出などできないから。日本も、米国追従一辺倒から脱するチャンスだ。
おそらく、米国はまだ資源も国力もあるので、孤立主義を採っても自立できるから、トランプ主義もある程度はうまく行く。その間に、諸国は米国依存度を下げて、各々の自立と連携を図ることになる。国際紛争も減る方向に行く。軍産の力が削がれるから。
私の感覚では、全体として、ハリスよりトランプの方が望ましい。むろん、奴がロクデナシのクソ野郎であることは変わらない。女性の権利などにも無頓着だしな。ブロンド美人ばかり好きで。しかし奴は気候変動対策でも、すぐパリ協定を脱退するだろうし、これらの政策でも大きな転換点になる。さあ、これから世界がどう変わるか、見ものだ。
2)今日は立冬、暦通りに寒くなった。雲一つ無い、抜けるような青空がまぶしい。雪国で育った人間にとっては、この青空は尊い。北国の人たちには申し訳ないほどの青さだ。ちなみに、今日は三隣亡の仏滅と言う日。今月はあと19日が同じ日だ。一体、何が起きるやら。
100均で来年のカレンダーを買ってきた。年賀状も売り出されて、今年は1枚20円以上も値上がりしたので、止めてしまう人も増えるだろうが、私はまだ続けるつもり。年に一度の近況報告のつもりなので。ただし、送り先は少し選び直そうと思う。
・・と思っていた矢先に、今年最初の欠礼ハガキが届いた。京都の学部時代に研究室でお世話になった当時助手の先生が80歳で亡くなったとの知らせ。この先生は京大化学工学科の中でも秀才で知られ、当然そのまま昇進して教授になるものだと思っていたが、この研究室の、別の大学から来た教授に疎まれ、他所の大学に飛ばされた。他の助教授、助手たちも一掃されたところを見ると、これはその教授の一貫した方針だったようだ。亡くなったその先生は優秀だったので神戸大学で教授になり、化学工学会から表彰されたこともあった。生物化学工学研究一筋の人生だった。私はこの先生を尊敬していたが、同じように研究一筋では生きられない自分をも知っていた。これは以前にも書いたが、私が知的領域でも専門分野だけでなく人文社会関連や芸術に関心を持ち、また頭だけでなく身体を使うスポーツにも興味を持ち実践していて、決して「この道一筋」に生きていなかったからである。
ただしこの先生は音楽も好きで、特にモーツアルトを好んでおられた。ハスキルとグリュミオーのコンビを教えてくれたのもこの先生だった。もっとも、ブルックナーのことを「ダルイでぇ」とも紹介してくれたのだけれど。また、この先生は植物にも詳しく、毎年の年賀状には決まって何かの植物の見事なスケッチと学名が載っていた。その有様は、作家・福永武彦を想い出させるものだった。福永については、いずれまた書こう。
3)TVで、70歳を過ぎてYouTubeデビューし、ヒットしている人たちを紹介していた。この高齢ユーチューバーたち、元気に動画を載せていて楽しそうなので、それはそれで良いと思う。老後の愉しみは多い方が良いから。ただし、70歳を過ぎると、見た目にも「おじいちゃん」然とするのは避けられないのを実感する。多分、自分が映ってもそう見えるに違いないと思う。それに、なぜか彼らの多くは髭を伸ばす。私自身は髭を伸ばすのを好まない。これは前にも書いた。髭に違和感ないのは宮崎駿監督くらいだと。彼は頭も真っ白なので、白い髭が顔を覆っていても変な感じがしないのだ。
自分も70歳だが、YouTubeを開設する気はない。学会発表や出版記念会で話す様子が載ったことはあるが、自ら望んで載った訳ではない。そもそも、顔がネットに出回ること自体、あまり望んでいない。だからアゴラやISFにも顔写真は載せていない。その代わり、私は文章を書くことで自分を表現する。これからも「生きることは書くこと」を実践する。